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(平成23年5月19日「日々つもる」)
 「日々日々(ひびひび)につもる心(こころ)のちりあくた
   洗(あら)ひ(い)ながしてわれをたづ(ず)ねむ (二宮尊徳 道歌集)
 毎日、毎日、心のうちに積もる塵(ちり)やごみを洗い流そう。そうして、本当
の自分というものを見つけだしたいものだ。」(土屋秀宇「子供と声を出して読み
たい美しい日本の詩歌」(致知出版社))
 自分探しという言葉が流行したことがあったように思います。自己実現という言
葉もあったような気がします。「われをたづねむ」ということばから、我に尋ねる
とか、我を訪ねるとか、温故知新から連想して、我を温(たず)ねるとか、色々と
考えてしまいます。
 子供さんが声に出して読んでみると、「心のうちに積もる塵やごみ」ということ
がわかるのかなあ。なんとなく、わかるようになるのだろうとも思います。最近の
言葉で言えば、心のデットクスということかなあ。確かに、日々積もっています。

 平成23年 5月30日「手を動かす2」


大阪府東大阪市布施駅前 おもちゃ館カツラヤ