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(平成23年3月10日「三年間」)
 三年間を過ごさなければならない時、先が見えなくても、希望していない状況で
も、辛いなあと感じながら、という時があるかもしれません。
 「日給五千円の編集アシスタントとして三年間働くことになりました。同い年の
正社員がもらっている高い給料よりも何よりも、やりがいのある仕事を任せてもら
えないことが辛かった。
 今思えばこの先が見えない三年間がよかった。登用試験を受けて正社員になった
ときの、私の仕事に向かうパワーがまるでちがうわけです。仕事の辛さに辞めてい
く社員も多かった職場で、十六年もやりがいをもって勤め続けられたのは、思うよ
うに社会にエントリーできなかった三年間の悔しさがあったからです。」(朝日新
聞新卒採用ファイル、山田ズーニーさんのインタビュー記事より引用)
 これから三年間、というのは長いなあと思います。反対に何かを達成しようと思
うと三年間は短いなあとも。石の上にも三年、少しずつ暖めてみるのもいいかも。

 平成23年 3月17日「こころのなかに」


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